RAT HOLE GALLERYでは4月2日(金)より6月6日(日)まで、ヴィルヘルム・サスナルの個展“16mm films”を開催いたします。作家にとってこれが日本における初めての個展となります。今回は彼の作品の中でも日本ではあまり知られていない16㎜フィルム作品を中心とした展覧会となります。 ヴィルヘルム・サスナルは1972年、ポーランド・タルノフ生まれ。クラクフ芸術アカデミーの絵画科を卒業し、雑誌のイラストレーターとして仕事をする傍ら制作活動を続けます。2000年頃から国際的にも注目を集めるようになり、ポーランド国内外の多くの展覧会でその作品が知られることとなりました。 制作活動の中心のひとつである絵画制作においては、写真を基にしたもの、身近にあるオブジェ、友人達などその主題も、また具象、抽象といった手法も非常に多岐にわたります。数日、時には一日で一点を描き上げるという極めて多作の作家でありながら、主題や手法を固定せず、ある一定の距離感を保ち、主題を客観的に捉えた制作を行なっています。一方でそうした客観性を持ちつつ、時に主題として政治的および社会的なテーマをとりあげ、見るものに現実社会がはらむ問題を、あくまでも主観を排した形で喚起しています。 こうした姿勢は今回上映する彼の16mmフィルム作品でも同様に見られます。 ポーランド出身で、母国が社会主義から民主主義に転換するという大きな変革期に青春時代を送り、現在も同国クラクフで制作を続けていることから、いわゆる東欧美術の文脈から語られることの多い彼の作品ですが、実際にはポーランドだけでなく、より地理的にも広範囲で制作されていることが映像作品から見てとれます。また、一方で日常生活における身の回りを使った作品、言語テキストを使ったものなど、彼の絵画作品の源泉ともいえる作品です。 今回は、16mmフィルム作品3本と、展示される16mmフィルム作品に相応しい絵画作品が彼自身によって選ばれていることにより、彼の絵画作品でしばしば指摘される「映像的フレーミング」がより具体的な形で理解できる展示となっています。 |
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